フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の株主総会が25日午前10時から、東京都内で始まった。FMHは、旧経営陣から1人を除いて全員を入れ替える計11人の役員案を提案。これに対し、大株主の米ダルトン・インベストメンツも、独自に社外取締役候補12人を提案している。一連の問題を受けた改革の一つの節目ともなる株主総会で、注目すべきポイントはどこにあるのか。
株主総会では、議決権を持つ株主らが、新社長候補の清水賢治専務(フジ社長を兼任)ら計23人それぞれに、賛成か反対の票を投じる。このうち過半数の賛成を得た候補が、取締役として次期経営陣のメンバーに入ることになる。
「オールスターを数試合ではなく……」
ダルトンは、今回の株主提案の目的があくまで選択肢を提示することにあるとし、「野球のオールスターチームを選ぶように、最適な取締役を選んでください」と株主らに呼びかける。ジェームズ・ローゼンワルド最高投資責任者は取材に対し、自分たちの提案する候補が「1人でも入れば素晴らしい」との構えを見せる。
一方、FMHの現取締役会は…