2025年4月23日、フランシスコ教皇を弔問するためバチカンのサンピエトロ大聖堂に入るのを並んで待つ修道女ら=ロイター

 ローマ教皇庁(バチカン)は23日夕、フランシスコ教皇の死去を受け、高位聖職者にあたる枢機卿による2回目の会議を開いた。世界各地を拠点とする計252人の枢機卿のうち103人が出席。26日の葬儀とその後にある次期教皇の選挙「コンクラーベ」に向け、枢機卿がバチカンへ続々と駆けつけている。

 バチカンによると、第2回枢機卿会議は23日午後5時(日本時間24日午前0時)から約1時間半続いた。26日午前10時から執り行われるフランシスコ教皇の葬儀や、その後に5月4日まで続く特別なミサの典礼を中心に協議したという。24日午前に3回目の枢機卿会議が開かれる。

 枢機卿はローマ・カトリック教会の中で教皇に次ぐ地位の聖職者。教皇に直接助言する役割を担い、世界各地の司教から教皇が任命する。コンクラーベは80歳未満の枢機卿による互選で、現在任命されている計252人のうち135人が投票権を持つ。投票権を持つ枢機卿が23日の会議に何人出席したかは明らかにされていない。

 一方、フランシスコ教皇の遺体が安置されたバチカンのサンピエトロ大聖堂では23日午前11時(日本時間同午後6時)ごろから一般信者向けの弔問が始まった。バチカンによると、午後7時半までに約1万9千人が訪れた。サンピエトロ広場には大聖堂への入場を待つ行列が夜になっても途絶えなかった。

 バチカンは訪問者がさらに増えるとみて、深夜0時以降も弔問を受け入れる態勢を整えている。イタリアのANSA通信はイタリア内務省の22日時点の推計として、26日の葬儀に20万人以上が参列する見通しを伝えている。

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