7日に実施されたフランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票で、一時は単独過半数も予想された極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」は、結果的に議会の第3勢力にとどまった。だが、共闘勢力と合わせた得票数は1千万票を超え、最大勢力の左派連合や与党連合をも大きく上回った。第1回投票を前にした仏調査会社の分析を見ると、「庶民の味方」をアピールして「脱悪魔化」を進めたRNの戦略が奏功した一端が垣間見えた。
- 「悪魔」はフランスを守るか 右翼を「主役」にした28歳党首の演説
フランスの総選挙は2回投票制で、6月30日に第1回投票、今月7日に決選投票が実施された。フランスの調査会社IPSOSは6月27、28日に18歳以上の有権者1万286人を対象に世論調査を実施。RNは35歳から69歳までの幅広い年齢層にわたって、最も支持率が高かった。
マクロン大統領の与党連合は70歳以上の世代で最も高い32%の支持率を得たが、年齢が下がるにつれて支持率が低下した。
一方、18~24歳の層では…