過労死を防ぐための国の対策を定めた「過労死防止大綱」の見直し案が4日、厚生労働省の協議会でおおむね了承された。フリーランスで働く人の保護の充実や、芸術・芸能分野を調査研究の重点対象にすることなどが盛り込まれた。新たな大綱は7月に閣議決定される見通しだ。
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今回の見直しでは、過労死について、「長時間労働やハラスメント等により引き起こされる」と明記した。
取引上の立場が弱いフリーランスの保護については、11月施行の「フリーランス新法」の着実な実施のほか、発注者が期日設定に配慮して過度な労働時間を防ぐようにする。定期健診などの健康管理も促進する。
4月から建設業、ドライバー、医師にも適用が始まった時間外労働の上限規制の順守も徹底する。
数値目標は後ろ倒し
調査研究の充実も図る。宝塚…