Smiley face
過労死防止大綱の見直しを議論する協議会=2024年6月4日午後2時58分、東京・霞が関の厚生労働省、楢崎貴司撮影
  • 写真・図版

 過労死を防ぐための国の対策を定めた「過労死防止大綱」の見直し案が4日、厚生労働省の協議会でおおむね了承された。フリーランスで働く人の保護の充実や、芸術・芸能分野を調査研究の重点対象にすることなどが盛り込まれた。新たな大綱は7月に閣議決定される見通しだ。

  • カスハラ対策、従業員の保護を企業に義務化へ 厚労省が法改正を検討
  • 労基法「40年に1度」の大改正? 働き方が多様化、進む見直し議論

 今回の見直しでは、過労死について、「長時間労働やハラスメント等により引き起こされる」と明記した。

 取引上の立場が弱いフリーランスの保護については、11月施行の「フリーランス新法」の着実な実施のほか、発注者が期日設定に配慮して過度な労働時間を防ぐようにする。定期健診などの健康管理も促進する。

 4月から建設業、ドライバー、医師にも適用が始まった時間外労働の上限規制の順守も徹底する。

数値目標は後ろ倒し

 調査研究の充実も図る。宝塚…

共有