米南部フロリダ州は3日、子どもの就学などのために求められるワクチンの接種義務を廃止する方針を明らかにした。米メディアによると、廃止されれば全米で初となる。米国では、ワクチンに懐疑的だといわれる保健福祉省(HHS)のケネディ長官に反発する州も出てくるなど、市民の健康を守るための取り組みについて足並みがそろわなくなってきている。
- ワクチンの「シェディング」でコロナ感染? ネットで話題、根拠なし
フロリダ州のラダポ公衆衛生長官は会見で「(州が)体に何を入れるかを決める権利はない」などと説明。ワクチンを接種するかどうかを個人が選択できるように手続きを進めるとした。
元々免除はあったが
米CNNによると、米国では学校に通う子どもたちに麻疹(はしか)やポリオなどの予防接種が義務づけられているが、内容は州ごとに異なる。一方、医学的な理由があれば免除され、フロリダ州を含む大半の州で個人的な信念や宗教的な理由からの免除も認められているという。
それでも方針変更を決めたの…