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ペイント体験などができるブラジル館=2025年4月16日午前10時3分、大阪市此花区、仙道洸撮影
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 大阪・関西万博の海外パビリオンで、開館が遅れていたブラジル館とチリ館が16日、オープンした。これで開館していない海外パビリオンは残り4カ国となった。

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 ブラジル館は16日午前9時の開場に合わせてオープン。入り口では「予約なしですぐに入れます」とスタッフが来場者に呼びかけ、午前中から50人超の行列ができていた。

 同館では開幕前の4日、建物の天井や配線が燃える火災が発生。13日の開幕日のオープンを目指したが、「建設が予定通りにいかなかった」として一般客向けの開館を延期していた。

 パビリオンは「世界を共に守りましょう」というメッセージを掲げ、地球温暖化や自然破壊の危機についてアートの力で訴えている。

 この日オープンしたチリ館は、「建物は完成していたが、行政上の手続きの関係で遅れた」と担当者は説明している。17日以降は午前9時から開館する。

 館内の目玉は、先住民の女性200人が500キロ以上の天然羊毛を使って手作業で織った伝統織物「マクン」だ。展示ゾーンの壁一面にはチリの雄大な自然を投影する。

 パウリーナ・ナザル政府代表は「今日オープンして色んな人が来てくれるのがうれしい。座ってゆっくり手織り物を見てほしい」と話した。

 日本国際博覧会協会によると、万博には158の国・地域が参加。開幕日は9カ国の海外パビリオンがオープンしなかった。このうち、工事や内装の工事、検査などを理由に開館しなかったのが、ブラジルやネパール、チリなど6カ国。ほかに、式典を開催するために3カ国が開館しなかった。

 ブラジル、チリが開館し、16日時点で残りはネパール、インド、ベトナム、ブルネイの4カ国となっている。

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