イーロン・マスク氏=2023年11月、英国、ロイター

 ブラジルの最高裁判所は8日、不十分な偽情報対策を理由に8月下旬から停止命令を出しているX(旧ツイッター)について、サービス再開を認めると発表した。Xを所有する起業家のイーロン・マスク氏が最高裁との対立姿勢を軟化させ、X社は総額2860万レアル(約7億7千万円)の罰金を支払った。

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 最高裁のモラエス判事は8日の決定で、事業再開の条件としていた「偽情報を発信するアカウントの停止」「法定代理人の選出」について、X社が既に条件に従っていると指摘。「サービスの即時再開を承認する」として、通信規制当局に対して24時間以内に必要な措置を取るよう求めた。

 民主主義を弱体化させるとして偽情報への監視を強めてきたモラエス氏と、「表現の自由」を盾に対策を講じないマスク氏は長く対立していた。

 今年4月には、Xが偽情報を…

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