【神奈川】川崎市内でブロッコリーの収穫が本格化している。ブロッコリーは冷涼な気候を好むため、北海道などでは夏場を中心に出荷するが、川崎では今が旬という。
川崎市麻生区古沢の三田貴子さん(64)が管理する畑では、ブロッコリーの中心部の「頂花蕾(ちょうからい)」を収穫した後、脇から次々に伸びる「側花蕾(そくからい)」も出荷する。土作りに馬や鶏のふんを活用。「今年は夏場が高温で大変だった。鮮度がよい朝採りを心がけたい」と話す。
ブロッコリーは栄養価が高く、全国的には出荷量が増えている。農林水産省は、国民の生活に欠かせない「指定野菜」にブロッコリーを2026年度から追加し、安定供給を図る。
川崎市の調査では、22年度の市内のブロッコリーの収穫量や作付面積は13年度に比べ減っているが、面積の順位は7位から4位に上昇している。JAセレサ川崎によると、農地全体の減少割合がブロッコリー以上に大きいためで、ほかの作物からブロッコリーに変える農家もあるという。