統計

 総務省が11日に発表した1月の家計調査によると、2人以上の世帯が使ったお金は平均30万5521円で、物価変動の影響をのぞいた実質で前年同月より0.8%増えた。単価の高い住居関連費が急増したためで、一時的な動きの可能性がある。支出額の3割を占める食費は減少が続き、総務省統計局は「節約志向は収まっていない」とみている。

 支出全体の増加は2カ月連続だが、伸び率は前月の2.7%から鈍化した。使いみちをみると、住居の設備修繕・維持が82.1%増えた。

 一方で、食費は2.4%減った。減少は4カ月連続になる。なかでも生鮮野菜が13.9%減、果物が15.4%減と、落ちこみが目立つ。ブロッコリー、トマト、ミカン、イチゴは2~4割程度の大幅減。いずれも値上がりした野菜・果物で、「買い控え」が起きたとみられる。冷蔵庫や電子レンジなどの家庭用耐久財も16.5%減った。

 2人以上の勤労者世帯の手取…

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