共和党のトランプ前大統領(78)が米ニューヨークで開いた大規模な選挙集会で、登壇したコメディアンが米領プエルトリコを「ごみの島」と呼んだことが、大きな反発を呼んでいる。大統領選直前で、スペイン語圏にルーツを持つヒスパニック票を失いかねない事態となり、トランプ陣営は異例の声明を出すなど火消しに追われた。
「海の真ん中に、文字通りごみの浮島(floating island of garbage)がある。プエルトリコと呼ばれていると思う」
- 一番の激戦州「米国の縮図」ペンシルベニア 赤から青へ記者が歩いた
27日夜にあったトランプ氏の集会。序盤に登壇したコメディアンのトニー・ヒンチクリフ氏は、プエルトリコについてそう述べた。米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、12分間の出演ではプエルトリコ以外にもヒスパニック全般や黒人、ユダヤ系などを馬鹿にするような発言が相次いだという。
発言を受けて、プエルトリコ出身の人気ラッパーや大物歌手らが動きました。トランプ氏や陣営はうその謝罪や誤りを認めることはほぼないとされていますが、今回の対応は異なるようです。記事後半でお伝えします。
プエルトリコは米国の自治領…