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ごみとして収集されるプラスチックを処理する日本製鉄名古屋製鉄所内の工場=愛知県東海市東海町5丁目、日鉄リサイクル提供
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 名古屋市で4月からハンガーや歯ブラシといった「プラスチック製品」の分別回収が始まっている。これまでは可燃ごみだったが、お菓子の袋などのプラスチック製容器包装と一緒に資源ごみ袋に交ぜて出せるようになった。種類の違うプラはどうリサイクルされているのか――。

 名古屋市から出るプラの大半を処理しているのは、日本製鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)だ。製鉄を利用した「コークス炉化学原料化法」という仕組みで、日本製鉄の子会社日鉄リサイクルの松永雅雄社長(59)は、「プラはほぼ100%リサイクルできる」と自信をこめる。

 石炭を蒸し焼きにしたコークスを作る約1200℃の炉にプラを石炭と一緒に入れると、プラを無酸素状態で熱分解できる。還元剤のコークス、再びプラスチック原料として使える「炭化水素油」、所内の発電に使える「コークス炉ガス」の三つとして取り出せる。プラは炭素(C)と水素(H)でできた化合物で、プラの種類を問わないリサイクルが可能になる。

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