バイク事故が増えているとして、警視庁と埼玉県警がドライバーに安全運転や胸部プロテクターの着用を呼びかけた=2025年4月21日午前8時17分、東京都北区、太田原奈都乃撮影

 ツーリングの機会が増える大型連休を控え、警視庁は21日、東京都内全域で二輪車のドライバーに事故への注意やプロテクターの装着を呼びかけた。警視庁によると、二輪車による死亡事故は増加傾向にあるという。

 埼玉県との境にある東京都北区の新荒川大橋では、この日午前8時から同県警と合同で行った。大型二輪車や原付きバイクなどを呼び止め、「割り込み」や「すり抜け」時に事故が起きやすいことを説明したり、ヘルメットやプロテクターの装着状況を確認したりした。

 警視庁交通総務課によると、都内の昨年の交通事故の死者146人のうち、二輪車乗車中だったのは歩行者(62人)に次ぐ38人。今年もすでに10人の死亡事故が発生している。

 二輪車の死亡事故は、頭部や胸部の損傷が原因となることが大半で、各部位のプロテクター着用が推奨されている。ただ、同庁が約3300人のドライバーに聞き取った昨夏の調査では、胸部プロテクターを着用している人は1割未満にとどまった。「着用が面倒」「値段が高い」といった回答が多かったという。

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