バンビが殺してピノキオが殺してミッキーマウスが殺して(以下略)。愛されキャラの手が血に染まるホラー映画の流れがいま来ているようです。10月25日公開のR15指定映画「シン・デレラ」は、王子と継母と義姉たちによって舞踏会で辱めを受けたシンデレラが復讐(ふくしゅう)の鬼と化すホラー。ガラスの靴のとがったヒールで目を突き、首を裂き、はらわたをえぐります。監督のルイーザ・ウォーレンさんにインタビューしました。
「ガラスの靴を凶器にするのは脚本のハリー・ボクスリーのアイデアです。彼はホラーをいっぱい手がけているので、何を凶器にしてどう殺したら怖いかをいつも考えている。ガラスの靴は『やっぱりこれだよね!』とみんな納得の選択でした」
「ディズニーアニメのファンタジックなイメージが強いですが、グリム兄弟の原作を読むとホラー向きだと分かりました」。確かに、義姉たちがガラスの靴を無理にはくため自分の足の指やかかとを切り落としたり、結婚式で花嫁の付き添いを務めた義姉たちがハトに両目をくりぬかれたりします。
「ボクスリーの最初の脚本は、王子がかなり暴力的で全体にもっとダークだったのですが、プロデューサー陣から注文があり、(スティーブン・キング原作の)『キャリー』みたいなティーンエージャーの物語の側面を強め、少しマイルドに明るくしました」
なるほどパーティーでの恥辱と超能力の爆発、重なります。
9月13日から公開中のR1…