ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領は4日、国営テレビで放映されたドキュメンタリー番組で、侵攻の背景にはソ連崩壊後に米欧がロシアを破壊しようとしていたことがあると主張。米欧に責任をなすりつけた。
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番組名は「ロシア・クレムリン(ロシア大統領府)・プーチン・25年」。2000年に権力を掌握してからの25年間について、インタビューを中心に振り返った。
国営テレビはプーチン政権の支配下にあり、9日のナチス・ドイツに対する戦勝80年記念式典を前に、改めて侵攻の正当性を国内外に訴える狙いがあるとみられる。
プーチン氏は、14年からのウクライナ東部紛争時に全面侵攻に踏み切らなかった理由も、軍事的、経済的な準備不足に加え、「我々は心から平和的な解決を目指していた」が「だまされた」と主張した。
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