Smiley face
共同会見に臨むロシアのプーチン大統領(左)とベトナムのトー・ラム国家主席=2024年6月20日、ハノイ、代表撮影・大部俊哉
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 ロシアのプーチン大統領が20日、ベトナムを訪問し、最高権力者のグエン・フー・チョン共産党書記長らと会談した。直前の訪朝に続く「非米欧」の連携強化の一環となる。招待したベトナムは、米欧側にもロシア側にも立たないとの姿勢を国際社会に示す考えだ。

  • プーチン氏、米欧接近の同盟国を訪問 一段の「ロシア離れ」防ぐ狙い

 「国際問題でロシアとベトナムの立場は近い。国連を含む多国間の枠組みで連携する」。

 プーチン氏は同日、ベトナムのトー・ラム国家主席との共同会見でこう述べ、今後の関係強化に期待を示した。

 一方、5月に就任したばかりのラム氏は「いかなる第三者に対しても敵対することを目的とせず、相互信頼を基礎に関係を強化する。地域と世界の平和と安定に積極的に貢献する」と述べた。

 プーチン氏が7年ぶりに訪問したベトナムは、ソ連時代から伝統的な親ロ国だ。ベトナム戦争で当時の北ベトナムが支援を受け、中越戦争でも軍事支援を受けた歴史があり、党幹部らにもソ連への留学経験者が多い。経済面でも2016年にロシア主導の「ユーラシア経済連合」との自由貿易協定(FTA)が発効。原油生産の合弁企業がソ連崩壊前から操業を続けるなど、今も関係は深い。

 プーチン氏の外遊はウクライ…

共有