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ロシア南部ボルゴグラードで2025年4月29日、国際フォーラムで演説するプーチン大統領。スプートニク提供=AP

 ロシアのプーチン大統領は29日、ロシア南部ボルゴグラードで地元知事と会談し、同市の空港名を以前の都市名にちなんで「スターリングラード(スターリンの街)空港」に改名すると約束した。インタファクス通信が伝えた。スターリンはソ連時代の独裁者だが、強権的な姿勢を強めるプーチン政権下で、再評価の動きが進んでいる。

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 知事は、ウクライナ侵攻に参加した兵士や退役軍人から「スターリングラード空港」への改名を求める要望が寄せられているとし、「勇ましく英雄的な名称」への変更への支持を求めた。

 プーチン氏は「私には、彼らの言葉は法律だ。モスクワに戻ったらすぐに大統領令を用意する」と改名を約束した。

 スターリングラードは1925年、スターリンにちなんで名付けられたが、スターリン死後に独裁政治への批判が高まり、61年にボルゴグラードになった。第2次世界大戦の激戦地で、最近は、市の名称をスターリングラードに戻す動きも出ていた。

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