ロシアのプーチン大統領は19日、トランプ米大統領が意欲を示す両国の首脳会談に前向きな姿勢を示した。前日にサウジアラビアで行われた米ロ外相会談を高く評価し、「ドナルドに会いたい」とトランプ氏をファーストネームで呼んだ。ただ、「結果が出るよう準備する必要がある」とも述べ、会談には制裁緩和など米側の歩み寄りが必要との考えを示唆した。
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訪問先のロシア北西部サンクトペテルブルクで報道陣の取材に答えた。プーチン氏は「ウクライナ危機も含め、ロシアと米国の信頼関係を高めないと解決は不可能だ」と強調。中東や宇宙など様々なテーマが米ロの議論になるとし、特にエネルギー分野での協力が重要だと指摘した。
「ドナルドと久しぶりに会いたい。親密な関係ではないが、彼が(前回の)大統領だったときは両国の関係について議論した」と述べたが、「お茶やコーヒーを飲み、将来を話すために会うのは不十分だ」とし、会談には何らかの成果が必要だとの考えを示した。
米国のルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相らは18日、サウジアラビアで会談。ロシア側は、北極圏でのエネルギー開発などを話したとしており、米国に対ロシア制裁の緩和を求めたとみられる。