2025年8月15日、米アラスカ州で記者会見したロシアのプーチン大統領=ロイター

 ロシアによるウクライナ侵攻後、初となる米ロの首脳会談が15日、米アラスカ州アンカレジで開かれたが、停戦に向けた進展は示されなかった。会談はどちらに有利に進み、ウクライナ情勢への影響はあるのか。防衛省防衛研究所の兵頭慎治研究幹事(ロシア地域研究)に聞いた。

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 ――今回の会談をどう評価しますか。

 記者会見でのプーチン氏の満足そうな表情が印象に残りました。ロシアの思惑通りの会談になったということでしょう。

ロシア側が得た大きな成果とは

 ――具体的にはどういうことですか。

 結果的にロシアはウクライナとの停戦交渉で何ら歩み寄ることなく、米国がちらつかせていたロシアへの制裁強化をかわすことができました。

 プーチン氏はウクライナ侵攻…

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