ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、15日にトルコ・イスタンブールで、停戦に向けた交渉が行われる可能性が浮上しています。両首脳の応酬も激しさを増すなか、今後、どんな展開が想定されるのでしょうか。ロシアの外交や安全保障に詳しい笹川平和財団の畔蒜(あびる)泰助上席研究員に聞きました。
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日、ロシア提案の「直接交渉」に関し、自身がトルコでプーチン大統領を待つとSNSに投稿した。ただし、「直接交渉」は両国の首脳が同じテーブルにつくことを必ずしも意味せず、交渉自体も事務方同士が停戦条件を探る初期段階にあり、プーチン氏本人の訪問は考えにくい。ゼレンスキー氏の投稿は、国際世論を意識した挑発的な演出と見られる。交渉を促したトランプ米大統領もこの構図は理解しているのではないか。
- ゼレンスキー氏「トルコでプーチンを待つ」 トランプ氏も交渉要請
交渉には、米国からルビオ国務長官が参加する可能性があり、ロシア側もある程度ハイレベルな高官を派遣するだろう。ウクライナとロシアが同席する「直接対話」が実現すれば、停戦に向けた大きな前進となる。
ただし、合意は容易ではない…