福岡県糸島市立中学校で7月8日、教員の指導をきっかけに屋外プールから裸足で移動した生徒21人が足の裏にやけどを負っていたことがわかった。市教育委員会は「不適切な指導だった」と認め、教員は生徒や保護者に謝罪したという。

 市教委によると、8日の水泳の授業で、1年生の女子生徒約40人のうち、5人が開始時刻に4分ほど遅刻。理由として、校舎のげた箱から屋外のプールまで移動するのに3分かかると訴えたため、女性教員は見学を除く生徒全員に靴を履いて実際に移動時間を確かめるよう指示した。

 普段のように靴を履いて移動する生徒もいたが、一部の生徒が裸足のまま途中のアスファルトの上などを移動したという。

 この日のうちに4人が水ぶくれなどを訴えて保健室で手当てを受けた。翌日、市教委へ匿名で連絡があり、学校側が改めて生徒へ聞き取りをしたところ、ほかに17人の生徒が足の裏の水ぶくれや赤みを訴えた。

 市教委は「罰を与える意図ではなかったが、靴を履かせるよう徹底できず、けがを負わせたことは申し訳ない。時間を守れていた生徒にとっては連帯責任と捉えられる不適切な指導だった。再発防止に努めたい」としている。(松本江里加)

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