高知市立長浜小学校の水泳の授業で小4男児が溺れる死亡事故が起きた市立南海中学校のプール=2024年7月6日午後0時12分、高知市長浜、亀岡龍太撮影

 昨年7月、高知市立長浜小学校の水泳授業中に4年生の松本凰汰(こうた)さん(当時9)がおぼれて死亡した事故で、高知県警は26日、当時の市教育長(62)=同10月に辞職=ら7人を業務上過失致死容疑で書類送検し、発表した。認否は明らかにしていない。

 高知南署によると、ほかに書類送検したのは市教委の学校教育課長(54)と前学校環境整備課長(52)、長浜小の校長(55)と教頭(52)、57歳と26歳の教諭2人。

 市教育委員会によると、長浜小のプールが故障で使えず、市教委の判断で同小より十数センチ深い中学校のプールで授業していた。

 署によると、校長、教頭、教諭2人は昨年7月5日、安全対策や監視態勢が不十分なまま水泳の授業を続け、松本さんを水死させた疑いがある。当時の教育長らは必要な指導助言・環境整備をせず、中学のプール利用を了承した疑いが持たれている。

 市は検証委員会を設置し、事実関係や原因の分析を進めている。

共有
Exit mobile version