医療用ウィッグ(かつら)を作るために髪の毛を寄付する活動に対し、京都府八幡市が助成に乗り出す。2025年度一般会計当初予算案に「ヘアドネーション活動協力助成費」として10万円を計上。市によると全国でも例がないという。
市健康推進課によると、ヘアドネーションにかかるヘアカット代金などを理容室や美容室に助成する。髪を寄付したい人から申し込みを受けた市が、協力する理容室や美容室を紹介する仕組みを考えているという。
がん治療などで髪をなくした子どもたちに、髪で作ったウィッグを贈る活動は近年注目され、複数のNPO法人が取り組んでいる。川田翔子市長は記者会見で「『ヘアドネーション活動への補助があると助かる』という市民の声に耳を傾けた。若年がん患者を支援する市の姿勢を示したかった」と述べた。