英スコットランドで今月1日から、ヘイトクライム(憎悪犯罪)に関する新しい法律が施行された。ただ、その内容について著名人らが批判をくり返して注目が集まり、警察には1週間でヘイトクライムを疑う7千件超もの通報が寄せられて混乱が広がるなど、異常事態になっている。
スコットランドでは1965年から、ヘイトクライムを取り締まるための法律が存在してきた。新法は2021年に成立し、ヘイトクライムをより包括的、体系的に禁じることが狙いとされた。
対象には障害や人種、宗教や性的指向のほか、生まれつきの性と自認する性が一致しないトランスジェンダーのアイデンティティーに関する「ヘイト」の禁止が明記された。「憎悪をかきたてた」場合に罪に問われ、最長で禁錮7年となる。
「ハリポタ」作者はなぜ批判?
だが、こうした規定に対し、著名人らから批判が巻き起こった。その一人がスコットランド在住で「ハリー・ポッター」シリーズ作者のJ・K・ローリングさんだ。
X(旧ツイッター)で1日…