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2025年3月6日、英国のヒーリー国防相と会談したヘグセス米国防長官=AP

 米国防総省は21日、ヘグセス国防長官が24日の週に日本とフィリピンを訪問すると発表した。戦後80年の節目に、太平洋戦争の激戦地、硫黄島(いおうとう)を訪れ日米合同慰霊式に出席する。ヘグセス氏の就任後、アジア地域への外遊は初めてとなる。

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 発表によると、ヘグセス氏は来週、米ハワイ、グアムに続き、フィリピンと日本を訪問する。中谷元・防衛相とともに硫黄島を訪れ、日米合同慰霊式に出席する見通しだ。日米防衛相がそろって硫黄島を訪問し、慰霊式に出席するのは史上初となる。国防総省は「自由で開かれたインド太平洋という共通のビジョンに向け、同盟やパートナーシップを強化するための取り組みを推進するものだ」と述べた。

 ヘグセス氏は中谷氏と会談するほか、石破茂首相とも面会するとみられる。

 日米の安全保障協力をめぐっては課題が山積する。米NBCなどは19日、国防総省が在日米軍の態勢強化の計画の中止を検討していると報道し、日本側は確認に追われてきた。ヘグセス氏はこれまで報道について言及しておらず、訪日時の発信が注目される。日本の防衛費のさらなる増額や、在日米軍駐留経費の日本側負担について議題になる可能性もある。

 同省は発表で、日本やフィリピンについて「地域の安全保障を強化するために前例のない協力関係を築いている」とも述べた。

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