昨年4月から努力義務となった自転車ヘルメットの着用を通勤通学客らに呼びかけるため、徳島県美馬市穴吹町のJR穴吹駅前で12日、県立穴吹高校の生徒らが啓発活動に取り組んだ。
「交通安全」と書かれた黄色いたすきをかけた生徒や美馬署員、市職員ら約20人が参加。ヘルメットをかぶらずに自転車で通勤、通学する人たちに声をかけ、啓発チラシを手渡すなどした。
県内では今月8日、自転車で登校中の高校生が車にはねられ、重傷となる事故があったばかり。自転車に乗る時は必ずヘルメットをかぶるという同校3年の元木梨緒奈さん(17)は「自転車事故のニュースを聞くと、やっぱり着用を義務化した方がいいのではと感じる」と話していた。
同校は昨年、県警から自転車ヘルメットの着用推進に取り組むモデル校に選ばれ、生徒らの着用率アップをめざしている。同市も3月に県警から着用推進モデル市の指定を受けた。(吉田博行)