南米ベネズエラであった大統領選を巡り、米国のブリンケン国務長官は1日、野党統一候補で元外交官のエドムンド・ゴンサレス氏(74)の勝利は「明らかだ」とする声明を出した。ベネズエラの選挙管理当局は現職のマドゥロ大統領(61)が3選を果たしたと発表したが、米国は選挙に不正があったとして、ゴンサレス氏が勝者だと認定した形だ。
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マドゥロ政権の強い影響下にある選管は7月28日実施の選挙で、マドゥロ氏の得票率が51.2%、ゴンサレス氏が44.2%だったとして、マドゥロ氏の勝利を発表した。だが選管は、開票率80%時点以降の得票数や投票所別の投票数などの詳細を一切明らかにしていない。
ブリンケン氏は「選管の結果発表には深い欠陥があり、ベネズエラ国民の意思を代表していない」と指摘。国際社会からの強い求めにもかかわらず全ての開票結果が公表されていないとして「選管の発表の信頼性は失われている」と主張した。
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