南米ベネズエラのロドリゲス副大統領は7日夜、大統領選で現職のマドゥロ大統領(61)と対決した野党統一候補のエドムンド・ゴンサレス氏(75)が、スペインに亡命を求めて出国したと明らかにした。マドゥロ政権の選挙不正を訴えていたゴンサレス氏には当局が逮捕状を出すなど圧力を強めており、ゴンサレス氏は1カ月ほど身を隠していた。
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ロドリゲス氏がこの日、自身のインスタグラムで、「(首都カラカスの)スペイン大使館に身を寄せていたゴンサレス氏が、スペインに亡命することを認める」と述べた。スペインのアルバレス外相も自身のX(旧ツイッター)で、ゴンサレス氏が軍用機でスペインに向かったことを明らかにした。
7月下旬にあった大統領選をめぐっては、マドゥロ氏の強い影響下にある選挙管理当局が、マドゥロ氏が3回目の当選を決めたと発表。だが現時点までに詳細な選挙結果を公表せず、国際社会からは結果に疑義が呈されている。野党陣営は、全国の投票所の8割の集計表を独自に集めて、投票所ごとの結果をホームページ上で公開。ゴンサレス氏が67%の得票で勝利したとしている。
米国やアルゼンチン、ペルー…