ロシアの同盟国ベラルーシの検察当局は17日、同国の裁判所が、スパイ容疑で昨年7月に拘束された日本人男性に対し、禁錮7年の有罪判決を言い渡したと発表した。ロシア国営ノーボスチ通信が伝えた。ただ、裁判は非公開で、適切な証拠に基づいた判決なのかは確認できない。
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判決では、男性が2018年~24年、ベラルーシの安全保障に危害を加える目的で、同国内で外国の情報機関などに協力したと認定した。100万円相当の罰金も科された。
男性は現地の大学で日本語教師として働いていた。昨年9月に国営テレビで放映された男性に関する特別番組は、内容に明らかに誤りのある「証拠」を示して「犯人」と決めつけており、いわれのない罪で有罪となった懸念もある。
ベラルーシでは昨年12月にも同国の独立系メディアが、高架橋を撮影した日本人が拘束されたと伝え、現地の日本大使館が確認している。