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 米国出身者として初めてローマ・カトリック教会の教皇に選ばれたレオ14世(69)は、聖職者としての経歴の大半をペルーでの活動に費やしてきた。ローマ教皇庁(バチカン)の要職に任命されるまで約10年を過ごしたペルーの街を歩くと、人々の身近な存在だった新教皇の素顔が浮かぶ。

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ペルーで活動していたレオ14世(右奥)=地元住人提供

 太平洋とアンデス山脈に挟まれたペルー北西部の都市チクラヨ。教皇選出から一夜明けた9日、人口約80万人の街は、市庁舎にレオ14世の就任を祝う垂れ幕が飾られ、祝福ムードに染まっていた。タクシー運転手、路上の物売り、学生や子どもたち。道ばたで話しかけた人の多くが教皇と撮った写真を誇らしげに見せてくれた。

世界へ発信された「チクラヨ」

 8日に終わった秘密選挙「コ…

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