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ペルー最高峰のワスカラン山=ペルー山岳ガイド協会提供
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 南米ペルー最高峰のワスカラン山(標高6768メートル)を登山中の医師稲田千秋さん(40)と同行していた寺田紗規さん(35)が遭難したと26日、稲田さんが所属する野外救急法の教育団体「WMAジャパン」が発表した。団体に現地救助隊から寄せられた情報によると、現地時間25日に救助隊が2人を発見したものの、稲田さんは死亡したと現場で判断され、寺田さんは救助隊と歩いて下山中という。日本の外務省もこうした事実を把握している。

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 団体によると、24日午前1時半ごろ、氷河で覆われた山頂付近で稲田さんが低体温症の疑いで動けなくなり、2人は衛星通信で民間レスキュー機関に救助を求めた。25日午後3時ごろに救助隊が2人を発見したが、稲田さんは意識不明の重体だったという。

 その後、午後4時ごろに救助隊などが稲田さんの死亡判断をした。26日朝の時点で、寺田さんは救助隊と歩いて下山中という。

 団体の担当者によると、2人は登山経験が豊富で、事前に入念な登山計画を立てた上で登っていたという。

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