ホリプロと恵那市とが結んだ包括連携協定の一環で、俳優志望者向けの演技レッスンも開催される

 大手芸能事務所「ホリプロ」が、岐阜県恵那市と「包括連携協定」を結んだ。「エンタメを教育や人材育成にいかす新たな取り組み」との位置づけで、自治体と包括連携協定を結んだのは2例目だ。首都圏を基盤にビジネスを展開する同社は、さらなる自治体との連携を見据えるが、どんな狙いがあるのか。

 「ホリプロ・グループ・ホールディングス(HD)の『攻め』の部分としての取り組みの一つとなります」

 6月20日、恵那市役所で開かれた式典で、池橋敬雄取締役は協定の意義を説明した。

 協定には、ホリプロによる演技ワークショップの開催や、市職員のホリプロへの派遣、交流を通じたロケ地誘致の促進などを盛り込んだ。

 両者が協定締結に踏み込むきっかけとなったのが、昨年、ホリプロが同市で催した、プロの演技トレーナーらによる演技ワークショップ。同HDの鈴木基之取締役が恵那市出身だった縁で、中学生や高校生などを対象に開催したところ、「コミュニケーション能力が養えた」「表現力が豊かになった」など教育や人材育成面の効果が高いとして好評だった。取り組みの発展を狙い、今回の協定を結ぶことになった。

 ホリプロは昨年9月、茨城県古河市とも包括連携協定を結んでいる。恵那と内容は異なるが「市のPR」「地域活性化」などが盛り込まれており、ホリプロは「思いが一緒になった自治体があれば広げていきたい」(池橋取締役)と自治体との連携拡大に意欲を示している。

例えばスポーツのように…

 地方自治体との連携を進める…

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