ホンダは16日、中国市場向けに現地で開発した新しい電気自動車(EV)シリーズ「燁(イエ)」の3車種を発表した。同社は2035年までに中国市場で販売する新車をすべてEVとする目標を掲げている。EVで先行する現地メーカーに対し、新車種の投入によって巻き返しを図る。
まず、SUV(スポーツ用多目的車)の「燁P7」と「燁S7」を24年末以降に売り出す。セダンタイプの「燁GTコンセプト」は25年中の発売を見込む。新しく開発したEV専用のプラットフォーム(車台)を採用。モーターが一つの後輪駆動とモーターが二つの四輪駆動タイプを用意した。
音声認識には中国発のIT企業「科大訊飛(アイフライテック)」の技術を用いる。GTコンセプトには通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」製のディスプレーを搭載する。3車種の価格と航続距離は未公表。
ホンダの五十嵐雅行中国本部…