ホンダは26日、中国南部の広東省広州市に新設した電気自動車(EV)工場で落成式を行った。EVシフトが急激に進んだ中国市場では現地メーカーが台頭し、エンジン車を得意としてきた日系メーカーは苦戦が続く。ホンダもエンジン車からEVへ工場の再編を急いでいる。
落成式があったのは、ホンダが中国に持つ合弁会社、広汽ホンダ(広州市)のEV専用工場。工場は昨年12月末から稼働を始めている。
この工場では同日、中国市場に新たに投入するEVシリーズ「燁(イエ)」のSUV(スポーツ用多目的車)「P7」の生産を開始した。販売は4月から始める予定だ。2027年までに燁シリーズの新たな2車種の生産も開始し、年間計12万台の生産を見込むという。
広汽ホンダの森山克英・総経理は、急激に進む中国市場のEV化を念頭に「いくらガソリン車市場で粘ってもプレゼンスはなかなか上げられない。ガソリン車で築き上げたブランドをもう一度、NEV(新エネルギー車)の市場でも築いていきたい」と語った。
ホンダが中国に持つもう一つ…