大阪オートメッセに展示されたホンダの新型クーペ、プレリュードの試作車=2025年2月7日、大阪市住之江区

デートカーとして一世を風靡 新型は今秋発売

 クルマ好きなら見逃せない1台が今秋、ホンダから発売される。かつて一世を風靡(ふうび)した2ドアクーペ、プレリュードの新型だ。

 初代が登場したのは1978年。80年代の2、3代目は、格納式ヘッドライトや低めの車高というスポーティーなデザインが人気を呼び、デートカーとして若者の憧れになった。2001年に販売を終えてから24年ぶりの復活となるのが今回の6代目。前輪駆動のハイブリッド車で、走りと低燃費を両立したモデルになりそうだ。日本のほか海外でも販売される。

1980年代に人気を博したプレリュード=2025年4月13日、千葉市美浜区

クーペ、ランキングに1車種のみ

 プレリュードはクーペと呼ばれる、車高が低めでデザイン重視の2ドア車だ。ただ、このクーペ、現在の新車市場ではほとんど見かけない。

 日本自動車販売協会連合会による24年のブランド通称名別ランキング(軽自動車を除く登録車)で上位に並ぶのは、コンパクトカーやミニバン、SUVばかり。クーペが顔を出したのは44番目、トヨタ自動車の86だった。販売台数は8802台で、登録車トップのカローラ(16.7万台)のわずか20分の1。公表の50位までで、クーペはこの1車種だけだった。

クーペはなぜ「希少種」となったのか。記事の後半では専門家に解説をしてもらっています。

 かつてはどうだったか。「自…

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