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豪雨災害後にボランティアとして土砂を運ぶ泉勇作さん(中央)=2013年7月、静岡県西伊豆町、KOKUA提供
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 デザイン性に優れた防災グッズを集めたカタログギフトが人気だ。販売するのは、幼いころに阪神・淡路大震災を経験した起業家。災害被害を少しでも減らしたいとの思いを込め、防災の新たな形を提案している。

 見慣れた赤ではない灰色の消火器、いざというときに助けを呼べる、アクセサリーとして設計された防災笛――。防災カタログギフト「LIFEGIFT」(税込み1万4300円)には、一見すると防災グッズには見えない商品が16点並ぶ。カタログを贈られた人はそこから一つ、注文できる。備蓄可能な食品を集めた「LIFEGIFT Food」(同4290円)と合わせ、販売開始から3年で累計約2万冊売れている。

 当初、出産・結婚祝いや結婚式の引き出物に使われたが、今年1月の能登半島地震を機に企業からの問い合わせが急増。不動産会社が契約者向けの入居祝いにしたり、証券会社が口座開設キャンペーンに活用したりするなど、販路が広がっているという。

 販売するKOKUA(東京)の泉勇作社長(32)は、これまで各家庭でそろえるものだった防災グッズを、贈り物として定着させたいという。「いつ起こるか分からない災害への備えはコストと考えられがち。プレゼントにすれば相手を大事に思っている気持ちも伝えられる」

ルーツは神戸での被災、大学生からボランティアに

 防災に関心を持つ契機は30…

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