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 20世紀を代表するバレエの振付家・指導者で、ロシアのボリショイ・バレエ団を黄金期へと導いたユーリー・グリゴロービチさんが19日、死去した。98歳だった。国営タス通信などが報じた。

 旧ソ連のレニングラード生まれ。1946年にレニングラード・バレエ学校を卒業し、キーロフ・バレエ(現マリインスキー・バレエ)に入団した。

 ダンサーを経て振付家になり、ボリショイ・バレエ団で64年にバレエマスター(ダンサーの技術水準に責任を持つ役職)、88年に芸術監督に就任。「スパルタクス」などのオリジナル作品を手がけ、「白鳥の湖」などの古典作品を大胆に改変するなどして、ボリショイ・バレエ団の最盛期を築いた。

 マリインスキー劇場は公式サイトで「バレエの歴史における一つの時代が終わりへと近付いた」と悼んだ。

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