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英ロンドン近郊のガトウィック空港で2021年8月25日、離陸するボーイング787型機=ロイター

 インド西部アーメダバードで12日に墜落したエア・インディア171便の機体は、米航空機大手ボーイングの中型機「787」だった。日本企業が35%分の部品製造を担うなど、日本とはゆかりが深い機種だ。これまで死亡事故を起こしたことはなく、就航以来初めてとなる墜落・全損事故に衝撃が広がっている。

 ボーイング787は「ドリームライナー」の愛称で知られ、2011年に全日本空輸(ANA)が世界で初めて導入し、次いで日本航空(JAL)も運航した。

 機体の大半に、軽量で丈夫な炭素複合材を使い、燃費を大きく改善させたのが特徴だ。従来機と比べ燃料の消費を最大25%減らせるという。

 ボーイングによると、これまで1175機以上の787型機が運航され、10億人以上の乗客を運んできたという。現在も人気は高く、米ブルームバーグ通信によると、今年5月には、カタール航空がトランプ米大統領の中東歴訪に合わせて130機を購入する契約を結んだ。

 787型の機体の35%を日…

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