インド西部アーメダバードで12日に墜落したエア・インディア171便の機体は、米航空機大手ボーイングの中型機「787」だった。日本企業が35%分の部品製造を担うなど、日本とはゆかりが深い機種だ。これまで死亡事故を起こしたことはなく、就航以来初めてとなる墜落・全損事故に衝撃が広がっている。
ボーイング787は「ドリームライナー」の愛称で知られ、2011年に全日本空輸(ANA)が世界で初めて導入し、次いで日本航空(JAL)も運航した。
機体の大半に、軽量で丈夫な炭素複合材を使い、燃費を大きく改善させたのが特徴だ。従来機と比べ燃料の消費を最大25%減らせるという。
ボーイングによると、これまで1175機以上の787型機が運航され、10億人以上の乗客を運んできたという。現在も人気は高く、米ブルームバーグ通信によると、今年5月には、カタール航空がトランプ米大統領の中東歴訪に合わせて130機を購入する契約を結んだ。
787型の機体の35%を日…