第56回全日本大学駅伝対校選手権大会(朝日新聞社など主催、長谷工グループ特別協賛)が3日、伊勢路を舞台に開かれる。開催を前に、2大会ぶり7回目の出場となる皇学館大学駅伝競走部の寺田夏生監督(33)に意気込みを聞いた。
日焼けした顔に笑顔を絶やさない若き指導者の誕生は突然だった。監督就任は昨年7月。国学院大時代の恩師前田康弘・同大監督から打診を受けた。コーチなど指導経験はなく、戸惑った。だが、めったにないチャンスだと覚悟をもって引き受けた。
年度途中の就任だけに、学生たちと一体となったチームをいかに作り上げるかに腐心した。最初から自分のやり方を押しつけるのではなく、学生たちにこれまでの練習方法を聞いた上で、妥協点を見つけていった。
2カ月余り観察するうちに課…