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歌手の南こうせつさん=2024年7月5日午後、東京都中央区、関田航撮影
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 《夢をあきらめないで 勇気自分を信じ 愛をその手で育てながら》。今や甲子園の風物詩になった明豊(大分)の校歌。初出場した2001年の全国選手権では、校歌らしからぬポップス調のさわやかなメロディーに加えて、校名や地名が入っていない歌詞も話題になった。校歌を作曲した歌手の南こうせつさんと、作詞したエッセイストで妻のいくよさんに聞いた。

【動画】甲子園で流れる「ポップな」校歌=朝日放送テレビ提供

 ――明豊中・高が1999年に開学するにあたって、夫妻で校歌を作られました

 妻のいくよが(明豊の学校法人である)別府大の短期大学部で講師を務めていたとき、当時の大学学長から依頼されました。快諾した際に、「校名や地元の山や川、名所などの名前を入れなくていい。自由に作ってほしい」と言われました。

 ――ポップス調のメロディーの校歌は当時珍しかったと思います

 従来の校歌は「いざゆかん、○○高校」といったような、どちらかというと軍歌に近いメロディーとリズムでした。それに違和感があって、どこかで変えたかった。

 依頼を受けたとき、一丸となって歌うような校歌ではなく、フォークソングを歌うように、ポップなメロディーでみんなと一緒にリズムを刻んで歌えるようにしたいと思いました。みんなで歌えるように音域もかなり配慮しています。

 ――歌詞についても、いくよさんと話されましたか

 2番の歌詞に、ぼくらのメッ…

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