滋賀県

 滋賀県彦根市は25日、マイナンバーカードの写真を別人と取り違えて交付するミスがあったうえ、正しいカードの交付を1週間以上も放置する二重のミスがあったと発表した。市の担当者は「一度迷惑をおかけした方を優先して処理すべきなのに、申請件数が多くなって職員間で情報共有ができていなかった」と説明する。

 市ライフサービス課によると、市役所で7月30日、2人の1歳女児の写真を職員が撮った。このうち1人の写真を誤って、もう1人のカードに付けて送った。申請書類と写真の突合作業は職員1人で担当し、「受け付け順や年齢も近いが、写真の名札まで見ていなかった」という。

 家族からの連絡で9月17日に間違いが判明し、2日後に市が謝罪して誤ったカードを回収。正しい交付に2、3週間かかると説明した。3週間後の10月10日を過ぎても市は家族に報告しなかった。正しいカードは10月28日に市に届いたが、11月5日に家族が再び連絡するまで放置していたという。(小西良昭)

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