河野太郎デジタル相の署名入りの文書。「薬の重複投与や飲み合わせの悪い薬の処方を防げる。これまでの受診履歴や健診記録も正確に医師に伝えることができる」などとマイナ保険証のメリットを強調している

 マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」の利用が広がらない状況を受けて、河野太郎デジタル相が自民党所属の国会議員に対し、マイナ保険証を受け付けない医療機関の報告を呼びかける文書を出していた。政府はなりふり構わず普及を促進する方針だが、現場のトラブルや心配の声は尽きない。

 朝日新聞が入手したのは、河野氏の署名が入った「マイナ保険証の普及促進と行政のデジタル化へのご協力のお願い」と題した3枚の文書。河野氏側が19日までに配布したという。

 河野氏は、政府が医療機関にマイナ保険証の受け付けを義務づけている中、「受付をしていない病院や、患者が受付をしようとしているのに(従来の)保険証の提示を求める医療機関がある」と指摘。各議員の地元の医療機関に対し、マイナ保険証の受け付けを働きかけるよう呼びかけた。

 さらに、受け付けをしていな…

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