フランスのマクロン大統領は26日、パリでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。米国との停戦協議を通じてロシアが求める経済制裁の解除について、両大統領はいずれも「時期尚早」との反対した。27日にはウクライナの和平に向けた「有志連合」の首脳級会合がパリで開かれる。
ウクライナの和平をめぐっては、米国が25日、ロシア、ウクライナ両国と黒海での戦闘停止で合意したと発表。しかし、ロシアは国際的な決済ネットワーク「国際銀行間通信協会」(SWIFT)への再接続など経済制裁の解除を合意の発効条件と主張し、戦闘停止の実現が不透明になっている。
ゼレンスキー氏は26日の会談後の共同会見で、「ロシアに対する制裁は継続しなければならない。ロシアからの攻撃があるたびに新たな制裁が必要だ」と主張した。マクロン氏も「力による平和とは制裁を解除することではない。制裁の解除はロシアが国際法に従うかどうかにかかっている」と指摘。制裁解除は停戦合意後に検討するべきだとの考えを示した。
仏政府は27日、和平後にウ…