米起業家イーロン・マスク氏は25日、2月のドイツ総選挙に向けて右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が開いた選挙集会にオンラインで参加した。「ドイツの偉大な未来のために戦おう」と語り、集まった支持者に対して家族や友人にAfDへの投票を働きかけるように呼びかけた。
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約4500人が集まった独東部ハレの会場の巨大なスクリーンに映し出されたマスク氏は、「ドイツ人であることを誇りに持つのが重要だ」とし、ナチス・ドイツの歴史を念頭に「過去の罪の意識にとらわれ過ぎている。子供は親の罪を背負うべきではない」と語った。
排外主義的な主張を掲げるAfDの一部の党支部は、ナチス台頭の反省をふまえてつくられた独情報機関から「右翼過激派」と認定され、監視を受ける。ドイツで禁止されているナチス時代のスローガンを過去の演説で訴えて、罰金刑を受けたメンバーもいる。
マスク氏はこの日の演説で…