2025年3月22日、米ペンシルベニア州で開催された大学レスリングの大会で、トランプ大統領(右)とあいさつするマスク氏=ロイター

 トランプ米大統領を支えてきた起業家イーロン・マスク氏が20日、今後の政治資金の提供について「かなり少なくなるだろう」との見通しを示した。一時は、側近としてトランプ政権で大きな存在感を示していたマスク氏だが、最近は政治への関与を減らす姿勢が明白になっている。

 マスク氏はこの日、米ブルームバーグ通信がカタールで開いたイベントにオンライン出演した。マスク氏は「政治的な支出については、今後かなり少なくなるだろう」と述べ、「もう十分にやったと思っている」と理由を語った。

 「もし今後、政治的に支出すべき理由があると感じたら、するだろう」としつつも、「今のところ、そうした理由は見当たらない」と述べた。

 一方でマスク氏は、電気自動車大手テスラで今後5年にわたり最高経営責任者(CEO)の立場にとどまるかと問われて「イエス」と答えた。政治から手を引きつつ、本来のビジネスに軸足を移す考えだとみられている。

強引な手法に批判、テスラの業績低迷も

 マスク氏は大口献金者として…

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