マツダは9日、先月末に麻布台ヒルズ(東京都港区)へ移転した東京本社を報道陣に公開した。IT人材の東京偏在をにらんで、新たに研究開発の拠点を併設。業界を超えて引き合いが強いソフトウェア開発人材の獲得に力を入れる。
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東京・霞が関にあった東京本社を6月末、麻布台ヒルズの森JPタワー49階に移転した。約3千平方メートルあるフロアの一角に研究開発の拠点「マツダR&Dセンター東京(MRT)」を新設した。
これまで研究開発の拠点は本社がある広島県と横浜市に置いてきた。だが、厚生労働省の調査によると、ITやデジタルのスキルを持った人材を雇う全国の企業のうち、3割が都内に本社を置いている。家族とともに東京近辺に住んでいる人も多いという。
採用活動の「勢い」も変化
マツダは、都外での勤務が前…