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FPパートナー本社の看板=東京都文京区

 自社のウェブサイトへの広告出稿や、顧客の紹介、出向者の派遣……。生命保険の乗り合い代理店「マネードクター」を展開するFPパートナー(FPP)は、複数の生保会社にこうした「支援策」を頼み、実際に支援してもらっていた。生保によると、要請に応じない場合の不利益をにおわしていたという。一方、FPPはこうした対応を否定している。実態はどうだったのか。記者が複数の関係者にあたると――。

  • マネードクター側、不利益におわせ生保に要請か 広告出稿や顧客紹介

 複数の保険商品を扱う乗り合い代理店は、顧客に最適な商品を提案する「比較推奨」が、金融庁の指針などで求められている。FPPがそれをゆがめていたとの懸念があり、金融庁は6月以降、実態調査に乗り出した。きっかけの一つは、過度に高額とされる広告出稿だった。

 「新たに広告事業を始める。長年の付き合いがあるアフラックに最初にバナー広告を提案するので検討してほしい」

 複数の関係者によると、アフ…

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