マレーシアの警察当局が5月、日本人を狙った特殊詐欺に加担した疑いで、日本人13人を含む外国人計19人を拘束していたことがわかった。大手紙ニュー・ストレーツ・タイムズが報じた。
- 詐欺拠点から救出されたのに帰れない ミャンマーで見た外国人の惨状
容疑者らは、大阪府警の警察官などをかたり、電話やスマートフォンアプリでのメッセージのやりとりを通じて現金をだまし取っていたとみられている。
現地の警察当局は5月13日、首都クアラルンプールとその近郊で、コールセンター詐欺拠点を捜索。詐欺行為に用いられた可能性のあるノートPCやスマートフォンなどを押収した。2カ月ほど前から、主に日本人を狙って詐欺を行っていたとみられている。
東南アジアでは今年に入り、タイとの国境地帯のミャンマー東部に点在する犯罪拠点で、日本人を含む多数の外国人が詐欺行為に従事させられていたことが明らかになっている。5月末にはカンボジアでも、特殊詐欺拠点とみられる建物で日本人29人が拘束されるなど、日本人も絡む事件が相次いでいる。