マンションの大規模修繕工事を巡って談合したとして、公正取引委員会は23日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで数社を立ち入り検査した。関係者への取材でわかった。
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23日に立ち入りを受けたのは、不動産会社「大京」の完全子会社「大京穴吹建設」(東京都渋谷区)や三井住友グループの「SMCR」(中央区)など数社。公取委は3月から工事業者の立ち入り検査をしており、今回の追加で約30社となった。
関係者によると、これらの工事業者は、マンション管理組合が発注した大規模修繕工事の見積もり合わせや入札で、事前に受注業者や受注額を決めていた疑いがある。
公取委は、住民ら管理組合から委託を受け、工事業者の選定に関わる設計コンサルタント業者数社も調査しており、解明を進める。