2023年10月から始まったイスラエル軍のガザ侵攻によるパレスチナ人の死者数は、1年半を前に5万人を超えた。1月中旬から続いたイスラム組織ハマスとの停戦をはさみ、イスラエルの再攻撃が始まった18日からだけでも700人以上が死亡した。朝日新聞のマンスール通信員の死は、ガザの市民が置かれた異常な日常を象徴している。
- ガザ在住の朝日新聞通信員マンスールさん死亡 ミサイル攻撃を受け
イスラエル軍がガザへの再攻撃を始めた18日、ネタニヤフ首相は、「イスラエルはパレスチナ人の民間人を標的にしていない。狙っているのはハマスのテロリストたちだ。あらゆる民間人の犠牲は悲劇だ」と強調した。
では、なぜ実際には莫大(ばくだい)な数の民間人が死んでいるのか。背景には、イスラエルの「対テロ作戦」の特徴がある。
武力紛争による被害や苦痛を…